Futures Japan HIV陽性者のためのウェブ調査

第2回調査結果

「第2回HIV陽性者のためのウェブ調査」は、HIV Futures Japanプロジェクトにより実施された、HIV陽性者対象の大規模ウェブ調査の第2弾です。第1弾となる第1回調査は2013年~2014年に実施しています。

Futures Japan第2回調査とは

第2回調査は2016年~2017年に行われました。第1回調査と同様に、数多くのHIV陽性者が企画段階から参加し、HIV陽性者にとってどんな調査が必要なのか、HIV陽性者が本当に知りたいこと、あるいは知ってほしいことは何か、そんな議論を行い、質問項目を決め、実施しました。

第2回調査には、第1回調査と異なる大きな特徴が3つほどあります。

第1に、第1回調査から3年あまりの時間が経過したのち、HIV陽性者全体がどう変わったのかを、第2回調査結果を第1回調査結果と比較することで明らかにできる調査としました。たとえば、3年がたってHIV陽性者が暮らしやすい社会が実現できているのかどうかを検証することができます。

第2に、第1回調査では質問しきれなかった新たな項目も入れました。たとえば、歯の健康、恋愛について、がん検診について、お薬手帳について、災害時などに対する準備について、などです。これらは、新たに目を向けるべきだとHIV陽性者の方々から指摘された項目で、これまでとはまったく新しい調査結果を得ることになりました。

第3に、第1回調査回答者のうち、第2回調査にも回答してもらい協力を得られた方については、第1回調査データと第2回調査データをリンクさせ、第1回調査データのうち何が第2回調査データを予測するのかが分析できる設計にしました。たとえば、3年たって健康維持・向上ができる人は3年前にどんな条件が整っている人なのか、詳細がわかるようになります。このことで、よりよい支援やケア、生き方を提案することができます。ただし、この分析は大変に時間がかかるため、今回のサマリーには入れてありません。

Futures Japan 第2回調査結果サマリー(概要)

HIV陽性者のみなさん、調査協力をしてくれたNGO・NPOや医療従事者、研究者など、幅広く多くの方々にこの結果をフィードバックするために、調査の集計結果の要点をまとめたものをサマリーとしてまとめ公開することとしました。第1回調査結果との比較も一部で紹介しています。

この調査結果から、HIV陽性者の方々が全体としてどんな状況にあるのか、どんなふうに変わってきているのかを知ることができます。また、HIV陽性の方にとっては、それを通じてご自身の立ち位置や変化を確認し将来展望を得ることができます。支援やケアをされる方、一般の方々にとっても、HIV陽性者の思いや経験を知ることができるようになっています。

なお、本サマリーは多くの方々が分担して作成しました。そのため、ある程度の統一性は持たせたものの、セクションによって書き方や表現の仕方などが多少異なっています。

[ウェブ版] 左側にある目次にそって各章ごとにご覧いただくことができます。
[PDF版] すべてダウンロード、分割してダウンロードをすることができます。

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Futures Japan 第2回調査結果サマリー(全部)

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Futures Japan 第2回調査結果サマリー(Part1)
Futures Japan 第2回調査結果サマリー(Part2)
Futures Japan 第2回調査結果サマリー(Part3)